高齢者は体の自由がきかなくなったり、将来に不安を感じたりなど、さまざまな心的ストレスを感じ老人性うつになることがあります。
そのため、介護士として働くときは高齢者の身体的なケアはもちろんのこと、日頃からメンタルケアも行う必要があります。

また老人性うつを発症している高齢者の介護を行うときは、そのことを極度に心配して過保護に接するのではなく、自然に振舞うことが大事です。
ストレスの原因を追究しすぎたり、励ましたりするのは逆効果になることがあるので避けましょう。
話を聞いてあげるだけでストレスが軽減し、うつ状態から脱することができる人も多いため、メンタルケアを保つために話し相手になってあげることも重要です。
老人性うつの治療法や接し方について、詳しくは参考サイトをご覧ください。

高齢者のメンタルケアのための対策としては、シニアセラピーやアニマルセラピー、メイクセラピーなどがあります。
シニアセラピーとはセラピストが足の裏や顔をマッサージして代謝を活発にすることで、ストレス緩和やリラックス効果を図るというものです。
アニマルセラピーは、動物と触れ合うことでストレスの軽減や情緒の安定を図り、うつ病を改善するというものです。専門的な訓練を受けたセラピードッグなども存在します。
メイクセラピーは女性のメンタルケアに効果がある方法で、化粧をすることで自己肯定感を高め気分を明るくさせます。
そのほかにも、ストレスを感じている高齢者のメンタルケアのために、音楽療法や園芸療法、回想法など、さまざまなセラピーがあり多くの介護施設で採用されています。